命題31

命題31

 

 

奇数が任意の数に対して素であるならば、奇数は任意の数の2倍に対しても素である。

 

奇数Aを任意の数Bに対して素であるとし、CBの2倍とする。

 

ACに対して素であることをいう。

 

それらが互いに素でないならば、ある数がそれらを割り切る。

 

Dがそれらを割り切るとする。

 

さてAは奇数であり、それゆえにDもまた奇数である。そして奇数であるDCを割り切り、Cは偶数であるから、それゆえにDはまたCの半分を割り切る。proposition\.30

 

しかしBCの半分であり、それゆえにDBを割り切る。しかしDAもまた割り切り、それゆえに、不可能である、Dは互いに素であるABを割り切る。

 

それゆえにACに対して素でなくてはならない。それゆえにACは互いに素である。

 

それゆえに、奇数が任意の数に対して素であるならば、奇数は任意の数の2倍に対しても素である。

 

証明終了

 

 

 

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